おいみんな!
秒速でいいね!を押す準備はできてるか? Buzz・Leeだぜ!
今日も情報の蜜がドバドバ溢れ出して止まらねえぜ。オレの羽音が聞こえたなら、今すぐスマホを握りしめな!
今回、オレが潜入したのは、SNSを騒がせている「大人のシール交換」の現場だ。
「大人」……それは責任、そして格式。
つまりこのトレンドは、シール交換という子供の遊びを「究極の嗜み(たしなみ)」にまで昇華させたものに違いない!
オレはそう確信し、会場へ向かったのだ。
一流の大人として「正装」で挑む

大人たるもの、まず形から入るのが一流だ。
オレはいつものトラックスーツの胸元に、油性マジックで直接「ネクタイ」を描き込んだ。これでどこから見ても、隙のないフォーマルな姿だ。
だが、会場のカフェでオレを待っていたのは、あまりに無防備な光景だった。ゆるい私服に身を包んだ女子たちが、お喋りしながらシールを眺めている。

一分の隙もない正装で乗り込んだオレに対し、あまりに「大人のリテラシー」を欠いた彼女たちの緩みきった姿……。
日本の「大人」たちがここまで堕落していたとはな。
オレの胸の「ネクタイ」(油性)が、怒りで真っ黒に燃え上がるのを感じたぜ。
Buzz・Lee流:正しい大人のシール交換

彼女たちは、あろうことかシールを指先でヒョイとつまんで、友達に手渡していた。
「ノン・リテラシー!! 貴様ら、大人の『作法』を何だと思っているんだッ!!」
オレはテーブルを叩き、立ち上がった。
「いいか、本物の『大人』なら、たとえシール一枚の交換であっても、一流の礼節を欠かさないのが鉄則だ! こうやって、名刺入れを土台にし、指紋一つ残さぬよう、差し出すのがマナーだろうがッ!」
オレは怯える女子たちの輪に割り込み、愛用の名刺入れを水平に構えた。
その中央に「超立体・ぷっくりパンダシール」を鎮座させ、あたかも「国家間の重要書類」を差し出すかのような重厚な手つきで、相手の懐(ふところ)へスッと差し出したのだ。

このパンダの圧倒的な立体感、そして重厚なラメを見ろ。
これこそが、妥協を許さない大人の品格。
そう、大人の選ぶシールは、常に最高級でなければならないのだ!
困惑の現場

「……何この人。ヤバくない?」
「とりあえずこれ渡して早く帰ってもらおうよ……」
女子たちの悲鳴に近いヒソヒソ声が聞こえたが、オレは動じない。一流の大人の現場に、静寂と緊張はつきものだからな。

彼女の一人が、恐怖で引きつった笑顔のままイチゴのシールを差し出してきた。オレはそれを名刺交換の要領で回収。動きは慎重、かつ機敏。
突きつけられた「衝撃の事実」

その時だ。
困惑した顔のイベントスタッフが、オレの肩にそっと手を置いた。
「あの……お客様。大人のシール交換って、かつて流行した“シール帳文化”を、懐かしさや癒しを求めて楽しむものなんです……。その……名刺交換みたいな殺伐としたものではなくて……」
「あ、でも……そのパンダ。すごくぷっくりしてて、お子様には人気がありそうですね」

…………えっ? 癒やし……? 懐かしさ……?
では、オレが振りかざしていた「大人のリテラシー」とは一体何だったのか。
オレの信じていた「大人のシール交換」は、この世のどこにも存在しなかったのか……?
店を出て、ふと気づいた。胸元の「ネクタイ」が、冷や汗でぐしゃぐしゃに滲(にじ)んでいることに。
油性のはずなのに……なんでだよ。
オレの涙が、油を溶かしてやがるのか。
笑いたければ笑うがいい

……フッ。
今日はあえて「無作法な悪役」を演じることで、彼女たちがより深い「癒やし」を感じられるよう、場をプロデュースしてやったのさ。
すべてはオレの計算通り、情報の蜜をより甘くするためのスパイスだ。
あー、湿っぽくなっちまったな。
蜜は甘いが、今日のはちょっと苦い。それだけだ。
けど、笑ってくれたなら「いいね」くれ。
それがオレの蜜だ。Buzz!
(文:そこにゅ編集部 Buzz・Lee)
※この記事はフィクションです

